実施する検査

当院の血液検査

鉄欠乏状態

鉄欠乏状態身体のだるさが長引く場合は、鉄欠乏状態が疑われます。鉄欠乏性貧血になると血清フェリチン値が12~15ng/mL以下になりますが、貧血がなくてもフェリチンが50ng/mL以下まで下がると、倦怠感を引き起こしやすくなります。
その際は鉄剤を処方します。まずはフェリチン値を50ng/mLにしてから、鉄剤の処方を3ヶ月ほど、続けていただきます。

甲状腺機能低下

甲状腺の機能が下がると、不安や気分の落ち込み、集中力の低下など、うつ病に似た症状が現れやすくなります。血中の甲状腺ホルモン(FT3・FT4)が低くなり、かつ甲状腺刺激ホルモン(TSH)が高くなった場合は、甲状腺機能低下症の診断がつきます。
その場合は、甲状腺ホルモン薬(チラージンS)を用いて、不足しているホルモンを補います。

低たんぱく状態

タンパク質の構成に関与しているチロシンやトリプトファン、フェニルアラニンなどの必須アミノ酸は、神経伝達物質であるアドレナリンやノルアドレナリン、セロトニンなどを生成する働きを持っています。
セロトニンが不足すると、不安や憂うつ感などを引き起こします。
できる限り、1日あたり「自分の体重(kg)×1〜1.2g」のタンパクを摂取しましょう。

男性更年期症状

男性は40~60代前半になると、加齢に伴ってテストステロンの数値が下がってしまいます。それによって、抑うつ症状と似た症状(イライラや無気力、性欲減退、集中力の低下など)が起こりやすくなります。
採血で調べた結果、テストステロンの数値が低いと判明された際は、テストステロン補充療法を受けていただきます。

女性更年期症状

女性の場合、更年期とは、閉経を迎える前後10年程度の期間のことをいいます。
更年期に入る時期は45歳~55歳が多く、この時期は卵巣の機能が低下することで、エストロゲンが減少します。それにより自律神経系のバランスが乱れ、気分の落ち込みや不安、イライラ、ホットフラッシュ、吐き気、頭痛、不眠などを引き起こします。

心電図検査

心電図

心臓から発しているわずかな電気信号を記録する検査です。安静している時の不整脈や心肥大、伝導障害、心筋虚血の有無が分かります。
抗うつ薬を服用している方には、「QT延長」という副作用が起きていないかを調べるために受けていただきます。

ホルター心電図

ホルター心電図とは、24時間にわたる日常生活の心電図が記録できる検査です。不整脈や狭心症の発作時の心電図を調べることができます。

心理検査

自分自身の特性や特徴を調べることができる検査です。日常生活上での工夫や内省を行ったり、周囲からの適切な支援を受けたりするのに、非常に役立ちます。
発達や知能を調べるWAIS・WISCや田中ビネー知能検査V、MSPA、PARSや、性格や人格を調べるロールシャッハテスト、描画テスト、SCT、新版TEGII、認知機能を調べる長谷川式認知症スケール、MMSE、ADASなどが行われます。

医師や臨床心理士などが必要だと判断した際は、診療またはカウンセリング時にご案内します。患者様ご本人やご家族の方から希望される際も、どうぞお気軽にお申し出ください。

カウンセリング

当院では、臨床心理士や公認心理士など、国家資格を有している専門家がカウンセリングを行っています。
カウンセリングとは、今の悩みや不安、心配事などについて、ゆっくり対話していく行為です。
問題の状況や課題を把握するため、初回カウンセリング時には、相談したい内容や既往歴、生活歴、家族歴などについてお聞きします。必要だと判断された際には、心理検査なども受けていただきます。それらの情報に基づいて、カウンセリングのテーマ・目標・時間・回数について、提案していきます。
仕事や家庭などでのお悩みや、ご自身の性格に関するお悩み(例:クヨクヨしやすい、些細なことでイライラしてしまうなど)などを乗り越えられるよう、様々な臨床心理学的方法を用いて、悩んでいる内容の軽減・解決を目指していきます。
ご自身のペースでゆっくり内省し、自分自身を取り戻していけるよう、落ち着いた雰囲気でカウンセリングを行っていきます。
カウンセリングを受ける前には、まず医師の診察を受けていただく必要があります。
ご希望の方は、お気軽にご相談ください。
※カウンセリングを受ける場合は、選定療養費(予約料)を支払っていただきます。予めご了承ください。

TOPへ